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スタッフブログ:秋の金沢旅行

いよいよ秋のシーズン到来ですね。
みなさまいかがお過ごしでしょうか?

秋と聞いて連想するのは「行楽」「スポーツ」「読書」「芸術」「実り」「食欲」などなど、よく言われていますが
欲張りな私は芸術と食欲を一度に満たしてくれる金沢へ一泊二日の旅行に行って参りました。

今回の旅はきちんとしたプランは立てず、金沢の街並みを楽しみながら
気になった場所に立ち寄るという、なんとものんびり気ままな旅。

金沢の皷門
おなじみの鼓門を通りぬけ、まずは腹ごしらえに近江市場へ。。。


同行した友人の誕生日ということもあり、お昼から豪華なお寿司を堪能。

 


どうしても我慢できなくて「ガス海老」もオーダーしてしまいました。
甘くてとろける余韻が今でも忘れられません。

 

近江市場を抜けたところにある喫茶店で美味しいコーヒーを飲みながらこれからのプランをなんとなく立てます。。

 

まずは当店のスタッフSさんからオススメされた西茶屋街の「甘納豆かわむら」さんへ

自然な甘さで豆の風味がとても美味しい甘納豆がお目当てでしたが、「賞味期限6分の最中」というパワーワードが目に入り、
さきほど食べたお寿司のことなんてすっかり忘れ、ついついオーダーしてしまいました。
色んな種類の最中がありましたが、私は王道のバニラアイスと塩あんこの最中をチョイス。
サクサクの香ばしい最中に甘さ控えで塩味が絶妙に効いたのあんこがほくほくと、
最後まで顔がほころぶ美味しさでした。

先ほどから食べ物の話しかしていないような気がしますが、甘納豆も無事購入できたのでこれからは芸術を堪能しに歩いて21世紀美術館方面へ。

 


道の途中、床下に隠し階段や落とし穴になる賽銭箱、金沢城までの抜け道の井戸など様々な仕掛けがあることで有名な、
「忍者寺」と言われる妙立寺があったり…。

 


また、犀川の橋を渡ろうとしたときに、とても大きな町家が目に入ったので近寄ると、「山錦楼」という料亭でした。
明治28年創業の老舗料亭で金沢市指定保存建造物の建物は複数の町家を融合させたとてもユニークな造りとなっていて、
なんと木造4階建てだそうです。
このように街をぶらぶら歩くだけでもとても見応えがあり、なかなか目的地にたどり着きません(笑)

 

そして…

今回の旅行で一番感銘をうけたのが鈴木大拙館でした。

金沢生まれの鈴木大拙は世界的な仏教哲学者として禅の思想を海外に広めました。
イギリスのアーツアンドクラフツ運動に影響を受け、日本で民芸運動を起こした宗教哲学者の柳宗悦とも深い交流があったそうです。

鈴木大拙の思想を「知り」「学び」「考える」場とする目的で建てられたのが、「鈴木大拙館」です。
美術館の建築などで有名な谷口吉生が設計されました。
シンプルな建物の中には大掛かりな展示物はなく、自由な心で鈴木大拙の思想と出会うことが出来ます。

「水鏡の庭」は一日中、静かな時間が流れています。
静寂の中でボーっとしている慌ただしい日常を忘れ、心が洗われました。


なんと、鈴木大拙館も当店のスタッフSさんのオススメ。ありがとうSさん!

 

そして、そのままの流れで金沢市立中村記念美術館へ。
ここでは「金沢の美意識」という展示を見に行きました。

加賀藩の文化を彩ってきた茶道具や伝統工芸の作品は豪華絢爛というよりも「侘び寂び」の中に見える美しさを感じました。
特に漆で絵を描く蒔絵はヨーロッパでも高く評価され、漆の蒔絵と同じような手法(ジャパニングと言われています)で装飾された家具が
17世紀頃のイギリスやフランスでたくさん作られました。
蒔絵とジャパニングのお話はまたいつか…。

 


鈴木大拙館や中村記念館があるエリアは緑が多くゆっくりと散策でき、とても贅沢な時間をすごせました。
今回は時間の都合で回り切れませんでしたが近くには県立美術館や国立工芸館、県立美術博物館もあります。

 

ゆっくりと芸術を堪能したあとは、おまちかねの夜ご飯です。

近江市場からほど近い場所にある「風和利(ふわり)」さんへ。
大通りから一本道を入ると静かな住宅エリアが現れ、その中にひっそりと隠れ家のように佇む町家造りの古民家。


のどぐろの炭火焼きや…。


加賀レンコンの天ぷらなど…。その他金沢のおいしい食材と日本酒に舌鼓を打ち大満足でホテルに戻り就寝。

 

翌日は朝から昼まであいにくの雨でしたが、朝は尾山神社の近くでモーニング。


こちらの喫茶店ではモーニングのお勧めが金沢カレーとのことで、それならと興味津々でオーダー(笑)。
あっさりとした美味しいカレーで朝からペロリでした。

そのあと金沢城公園を散策し…。

やっぱり最後は王道の金沢おでんを食べて…。

ほとんど食のレポートになってしまいましたが、とても美味しく充実した二日間。
これから年を重ねて旅するごとに、もっと金沢の魅力を知り色んな楽しみ方ができるような気がした、そんな金沢旅行でした。

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